ストレスからはじまる舐性皮膚炎(分離ストレス)
犬は強い不安感、寂しさなどの精神的ストレスを感じると、何度も手足を舐め続けたり、毛を毟り取るなどの自傷行為をおこなう場合があります。
最初のきっかけは、ほんのわずかな痒みや違和感だけでも、気持ちを紛らわせるために夢中になって行う事で癖になり、その後に何度も繰り返し行うようになっていく事があります。
犬の精神的ストレスは、留守番、家族構成の変化、多頭飼い、引越し、不衛生な生活環境、厳しいしつけ、騒音など、様々な要因が挙げられます。
最初のうちは、身の周りの破壊活動をする事で発散していたものの、飼い主から叱られるようになってからは自分の手足を舐めたり、自傷行為をする事で不安を解消しようとするケースもあります。
犬が同じ部位を何度も噛み付いたり舐め続けていると、徐々に皮膚が傷付いていきますので、エリザベスカラーを装着したり、散歩や運動の時間を今まで以上にたくさん取ったり、犬用おもちゃや知育玩具を与えるなど、今までの生活習慣を変えていく必要があります。
多頭飼いは、仲の良い犬と一緒にいる事で不安感や寂しさが解消できる場合もありますが、逆に性格が合わないために、強いストレスを抱えてしまう場合もありますので、十分注意が必要です。