犬の食物アレルギーは胃腸の消化不良
全ての食べ物は、体にとっては異物であるため、全ての食品、食材は、食物アレルギーを引き起こす可能性を持っています。
中でもアレルギーを起こしやすい食品は、肉類や穀物類に含まれているたんぱく質と言われていますが、アミノ酸レベルまで分解されて吸収されれば、特にアレルギーなどの異常が生じる事はありません。
しかし、胃腸の働きが弱っていたり、消化しにくい構造のたんぱく質の場合には、未消化のたんぱく質がそのまま吸収されて血液中に運ばれるため、体内の免疫機能が異物(異種タンパク質)と認識する可能性が生じます。
一度、免疫機能が未消化のたんぱく質を異物と認識し、防御システムを発動させると、その対処法(攻撃方法や分解方法)を学習して記憶しますので、その後の発動の際には、以前よりも激しく過剰に反応するようになっていきます。
食物アレルギーになると、その大半は皮膚に異常が現われるようになり、湿疹、腫れ、痒みなどの病変が生じるようになります。
また、嘔吐や下痢(軟便)などの消化器官に異常が生じる場合や、くしゃみ、せきなどの呼吸器官に異常が生じる場合もあります。